「洋菓子」の概念にとらわれず、独自の味を追求してきたオッジは、
ほかにはないオンリーワンのレシピをさまざま生み出してきました。
その原点は、少しユニークな創業者の経歴にも関係しているようです。
その精神は、創業者の松濤眞美から受け継がれているものです。
東京で歴史ある寺院の次男として生まれた眞美は
中学時代から洋画を学び、東京農業大学の農芸化学科に進学しました。
在学中は、食品における微生物発酵や酵素の役割などについて熱心に研究。
卒業後は醸造試験所に就職し、日本酒に等級をつける仕事に勤しみました。
さらにビスケット製造会社に転職して洋菓子の製造技術を学んだ後、
30代で独立。洋菓子製造会社を起業し経営する傍ら、洋菓子の製造・販売を
手がける大手メーカーの創業にも参加するなど様々な経験を積み重ねました。
オッジの創立当初、仕事のパートナーでもあった妻の義恵と眞美が
新しい味のヒントを求めて訪れたフランスであまり収穫を得られないまま、
帰国の途についた時のこと。飛行機でたまたま隣り合わせたご婦人から
「おひとついかがですか」と、チョコレートケーキを勧められたのです。
フランスの小さなレストランで作ってもらったという、ホイル紙に包まれたケーキ。
それを何気なく口にした時の驚きと感動、あまりの美味しさが忘れられずに、
帰国してまもなくチョコレートケーキの研究を始めることとなりました。
その一心で徹底的にレシピを追求し、ついに導き出された味。
それは、ほかのどんなデザートにも似ない独創性にあふれていました。
一見とてもシンプルなチョコレートケーキのようですが、
手にした時にずっしりと感じる見た目以上の重量感からも違いがわかります。
そして、ナイフを入れた時のねっとりとした濃厚なツヤ。
ベルベットようにきめ細かい舌触りと、初めて出会うぜいたくな味わい――。
こうしてオッジの代名詞でもある「ショコラ デ ショコラ」は誕生したのです。
オッジに並ぶ商品は素材本来の特徴とその調和が生み出す味わいに
さらに美味しさを引き出す製法、技術、想いが込められています。
「ショコラ デ ショコラ」を初めて召し上がるときには
少し薄めにスライスして、じっくり味わってみてください。
たったひと口でも芳醇な味わいが口の中いっぱいに広がるはずです。
「ショコラ デ ショコラ」は濃厚な生チョコレートを思わせる食感ですが、
しっかりと焼き上げたケーキ。口どけや香りの余韻を愉しむ大人のデザート。
日本で独自の道を歩んできたオッジのものづくりには
実際、「和菓子」にも似た考え方があるのです。
一般的な洋菓子は空気を抱き込み、
ふっくらと焼き上げるのが王道です。
しかしオッジでは「ショコラ デ ショコラ」をはじめ、あえて重く濃密に仕上げる
レシピもめずらしくありません。
「オレンジピール」や「メープルプランタニエ」も、
素材が持つ力を最大限に活かし、それぞれの風味を大切にした
日本の繊細なものづくりが息づくロングセラーです。
オッジが自信をもってお届けする究極シリーズをご紹介
上質なカカオをはじめ、コショウやシナモンが織り成す奥深い風味。
濃密でぜいたくなその味わいには、同時に舌の上で溶けていくはかなさもあり、
甘みの中にもコクや旨みが感じられるスペシャルなデザートです。
じっくり煮てシロップに漬け込んだバレンシアオレンジの高貴な香り。
その柔らかな皮の食感は、これまでのオレンジピールとは一線を画します。
ほろほろと舌の上を溶けていく極上のチョコレートをお楽しみください。
体にやさしいメープルシロップを使ったオッジ自慢のスライスケーキです。
きめ細やかなしっとりしたスポンジにブルーベリーやマロンが散りばめられ、
美味しさがぎゅっと詰まった5つの味。淡い5色に彩られた個包装もお洒落です。